戦争は罪悪である 〜ある仏教者の名誉回復〜
日中戦争(1937年)が始まって、日本国中が戦争に熱狂し始めた時、岐阜県垂井町、岩手村の1人の老僧(71歳)が「戦争は罪悪」と説き、陸軍刑法違反で逮捕され、有罪判決を受けた。老僧の属する浄土真宗の真宗大谷派も処分を下す。老僧の名は竹中彰元。彰元は戦国時代の軍師、竹中半兵衛の一族。老僧は、日本の敗北を見届け、終戦の年の10月に亡くなった。以来、老僧の名は消えたままだったが、昨年10月、真宗大谷派は、老僧の名誉回復を行なった。この老僧の処分から名誉回復に至るドキュメンタリー。
番組では、仏教の教えとは? 戦争に協力する教団、1人の老僧と周りの人々(村人、住職たち)の対応、教団の戦争責任、名誉回復に至るプロセスを取材した。
ETV特集 NHK教育/2008年12月/60分