街を歩く1人の老人。元日本軍兵士の彼は、かつて台湾で同じ部隊だった上官を訪ねました。彼らの中に残る台湾の思い出。昔話に花が咲きます。
やがて彼らの口からひとつの街の名が出てきました。

「金瓜石」。
かつて日本人が経営していた東洋一の金鉱の街でした。

日本の植民地であった1930年代に全盛期を迎え、1987年に閉山。
その全盛期に生きた日本人と台湾人が街の思い出を語ります。

いまは眠る金瓜石の街。川のせせらぎ、風の音、鳥や虫の鳴き声はこの地を通り過ぎた人々の声。寒い季節に降り続く雨は、人々の涙。
海からの強い風に煽られて舞う雨飛沫は、ここで生きた人々の波乱の人生。

閉山から21年。
しかし、当時を知る人々の金瓜石を想う気持ちは今でも鮮やかに色付いています。

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